出版プロデューサーとは
あなたに最適な出版プロデューサーの選び方とは?
ここまで見て来たとおり、商業出版には様々なメリットがあります。
そして、これまで1冊の本も出したことのない無名の方でも、出版プロデューサーの力を借りれば、十分に商業出版ができることも、ご理解いただけたと思います。
しかし、一口に出版プロデューサーと言っても、様々なタイプの方がいます。
ここでは、最適な出版プロデューサーの選び方について、説明します。
出版プロデューサーの能力は、その人に会っただけで簡単に分かるものではありません。
残念なことに、「人当たりはすごく良いのだが、実力に欠ける出版プロデューサー」の方は、一定数います。
そこで、腕のよい人かどうかを見分けるためには、これまでのプロデュース実績を聞いてみることが一番です。
「過去に、何冊ぐらい出版プロデュースをしていますか?」
「ベストセラーになったものはありますか?」
特に大事なことは、この質問です。
「ご自身でも本を出されていますか?」
他人の本をプロデュースするわけですから、少なくとも5冊~10冊くらい、自分の名前で本を出している方がよいでしょう。
このような質問は、直接本人に聞けなくても、今の時代では、ネットで調べればいくらでも答えが出て来ます。
ベストセラーを出したことがあるか?
何と言っても
「ベストセラーをプロデュースしたことがあるか?」
という確認が必要です。
これまでベストセラーを出したことのない人に本作りをお願いしても、本が売れる確率はとても低いのです。
逆に、ベストセラーを出したことがある出版プロデューサーは、共通して以下の力を兼ね備えています。
- ヒアリング能力(著者のUSPを抽出する能力)
- ネットワーク(著者に最適な出版社や編集者を紹介できる繋がり)
- 販促企画力(本を売るために効果的な販促を提案できる能力)
商業出版をする以上、ぜひともベストセラーを目指してください。
売れない本を出版しても、世界は何一つ変わりません。
しかし、売れる本を出版すると、間違いなく世界が変わります。
これまで売れる本を出した著者の方は、そのことを
「ステージが1つ上がった」
と表現しています。
あなたもぜひ、ステージを上げるために、ベストセラーの実績が豊富な出版プロデューサーを選んでください。
プロデュースした本の数は何冊あるか?
続いての選択基準は、プロデュース実績が豊富かどうか、ということです。
優秀な出版プロデューサーは、業界内で名前が知られていますから、いつも多くの著者候補の方から依頼をされています。
そのようなプロデューサーは、本当に多忙です。
その結果、出版プロデュースの実績も多くなります。
もし、あなたが出版プロデューサーを名乗る人物と出会ったら、試しに、
「これまで何冊ぐらいのプロデュース実績がありますか?」
と聞いてみてください。
出版プロデュース実績が50冊以下のプロデューサーは、経験が不足していると言わざるを得ません。
(50冊の本の制作実績は実務経験5年~8年に該当します。業界的にはプロと呼んでよいでしょう)
数も質も、プロデュース実績があるプロデューサーに本作りを依頼することをお勧めします。
自分でも、売れる本を書いたことがあるか?
あなたは、自分の本作りをお願いするとしたら、
- 自分で本を書いたことのある人
- 本を書いたことのない人
どちらの出版プロデューサーにお願いしたいですか?
「しっかり出版プロデュースをしてもらえるなら、出版経験があるかどうかは関係ないのでは?」
と思われるかも知れません。
しかし、自分で本を出したことがないプロデューサーに、本当に著者の気持ちが分かるでしょうか?
というのも、初めての本を書く著者の方は、非常に孤独です。
「出版社に持ち込んだ企画書にOKが出るだろうか?」
「原稿を最後まで書くことができるだろうか?」
「自分の本なんて、本当に買ってもらえるのだろうか?」
このように、初めて本を書く方は深刻な悩みを抱えています。
そんな気持ちを本当に理解し、寄り添えるのは、やはり、自分自身で本を出した経験のあるプロデューサーでしょう。
実際、出版プロデューサーの中でも、業界内で一目置かれる人は、ほぼ例外なく、自分自身の出版経験があります。
さらに、10万部以上のベストセラーを書いたことのある出版プロデューサーとなると、ごくごく一部の方に限られます。
もちろん、ベストセラーを出したことがある出版プロデューサーも、1冊目の本を出すまでは”ただの人”でした。
悩んで、苦しんで、苦労して、試行錯誤しながらやっと本を出した、そんな人なら、初めて本を出す人の気持ちも十分に分かるでしょう。
もし、あなたが出版プロデューサーを探しているなら、
- 自分の名前で複数の本を出している出版プロデューサー。
- 10万部以上のベストセラーを出した実績のある出版プロデューサー。
を選ぶことをお勧めします。
信頼できる出版ネットワークを持っているか?
豊富なネットワークを持っていることは、優秀な出版プロデューサーの前提条件です。
なぜなら、どんなに素晴らしい出版企画書を作っても、提案できる出版社や編集者のネットワークがないと、その本を採用してもらえないからです。
さらに、ネットワークが必要なのは、出版社や編集者だけではありません。
多くのライターやデザイナー、イラストレーターや装丁家とネットワークを持っていることも重要です。
なぜならば、出版に際して、著者の執筆を専門ライターが手伝ったり、本の制作を出版社から外部のプロダクションに委託されるケースもよくあるからです。
上記のようなケースにおいて、出版プロデューサーが、ライターや制作スタッフとのネットワークを持っていないと、最悪の場合、出版そのものが暗礁に乗り上げてしまうことがあります。
強力な出版人脈と制作ネットワークを持ち、どんな状況でも柔軟に行動できる出版プロデューサーであれば、安心して任せることができるでしょう。
ちょっとびっくりするかもしれませんが、実は、ほとんどの出版プロデューサーは、制作者のネットワークを持っていません。
つまり、「制作機能」を持っていないのです。
出版社に企画書を採用してもらっても、本を制作するライターやデザイナーがいないため、クオリティの高い本を作ることができないのが現状です。
こんな出版プロデューサーには要注意!
つづいて、前項とは逆に、注意すべき出版プロデューサーの事例もまとめてあります。
詳細については、こちらをご覧ください。