自分との約束を破る人は本が書けない ~本を書くための「時間作り」と「場所選び」
「本を書こう」と決めたとき、最後まで書ける人は、「自分との約束を守れる人」で
す。「自分との約束を守れない人」は本を書けません。
たとえば、「日曜日の午前中は執筆活動に専念する」と決めた場合、それは自分と
の約束ですから、その約束は守らなくてはなりません。
時間の使い方のヘタな人に限って、「時間がない」と言います。
上手にスケジューリングできる人は、けっしてそんな「逃げ言葉」は使いません。
しかし、「絶対に、本を書くぞ!」と決心しても、なかなか書けない人がいます。
よくよく「書けない原因」を聞いてみると、じつは、物理的な問題だったりします。
「場所」と「時間」がないのです。
これを、もう少し深く掘り下げると、
場所とは、ひとりになれる「場所」のこと、
時間とは、集中できる「時間」のことなのです。
この問題は、家の中ではなく、外に出れば解決できます。
家に書斎のない人は、近くのファミリーレストランに行って執筆してください。
コーヒー1杯で、何時間粘っても構わないのですから。
『ハリーポッター』の作者、J・K・ローリングは、生活保護を受けてい
たとき、自宅近くの喫茶店で、コーヒー1杯だけ注文して8時間居座って執筆していた
そうです。お金がなくても書く時間と場所は確保できるのです。
「書けない書けない病」の人は、次の3つの約束を自分としてください。
【出版するための約束①】……ネット環境を整えること。
本を書くためには、ネット環境が必要です。これは必須条件です。
ビジネス書、小説も区別はありません。データ収集は不可欠です。
【出版するための約束②】……類書を読むこと。
類書は、参考になりそうなものを3冊読みます。3冊までです。
その内容が完全に頭の中に入ったら、他の参考図書を読んでください。
最初にたくさん類書を買いすぎると、逆に本が書けなくなります。
【出版するための約束③】……書くための場所と時間を決めること。
日本は「紙と木の国」と言われるように、部屋が狭く、プライバシーの観念も希薄
です。自宅に書斎を持つのは、なかなか難しいかもしれません。
自宅に書斎がなかったら外に作るという発想が必要です。
本を書くための約束は、自分自身と結んだ約束です。
破ったら、あなた自身が罰を受けるだけです。
「書けない理由」を探すのではなく、「書くための作戦」を考えましょう。