その本のその本の作家はだれか? 読者はだれか? ~出版プロデューサーと編集者は視点が違う

出版プロデューサーの視点は、出版社の編集者の視点とはまるで違います。
送られてきた企画書の評価基準は、たったの2つです。

 

1,実際に、作家が体験しているか?
2,実際に、作家が原稿を書けるか?
 
要するに、「作家が最後まで原稿を書けるか?」ということが一番大事なチェ
ックポイントなのです。この基準で企画書を見ると、7割の企画書が合格点に
達していません。その時点で「ボツ」となります。
ところが、出版社の編集者の基準は、また違います。それは、

 

1,その本は、だれが書くのか?(作家)
2,その本は、だれが買うのか?(読者)

 

要するに、「その本は売れるか?」ということが大事なチェックポイントとな
ります。だから、「作家」はだれか? 「読者」はだれか? と何度も聞いて
くるのです。

 

その作家がベストセラーを出していたり、有名人だと本は売れます。
また、読者がいない本は売れないので、読者ターゲットの明確化が必要なので
す。

 

編集者は、会社から徹底して「売れる本を作れ」と厳命されています。どんな
にすばらしい企画でも読者がいない本は売れないので、却下されてしまいます。

逆に、私は、作家の持っているポテンシャルやモチベーションを大切にします。
それは、

 

「世の中にどうしても訴えたい熱い思いから、ベストセラーは誕生する」

 

と信じているからです。そういう「熱い本」には、必ず、読者がいます。
応援してくれるファンもできます。
世の中に何かを訴えかける作家を発掘していくのが私のミッションです。


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