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儲かる会社の「しゃべる」数字

儲かる会社の「しゃべる」数字

著者
萩口 義治
出版社
日経BP 日本経済新聞出版
販売日
2022年12月10日
価格
1,760円

目次

【第1章】経営者が数字を活かせば、会社はもっと大きく成長する
【第2章】数字の声を聞きお金と話ができる「財リンガル」になる
【第3章】「要素分解」で経営の次の一手を明確にする
【第4章】数字と行動を連動させれば未来が変わる
【第5章】数字の声を聞いて、会社が伸びた!

ポイント・内容

財務分析?しなくていいんです!
行動実態を語る数字の声に耳を傾けるだけで、必ず業績が上がり、未来が変わります。

企業の収益性や安全性、成長性をみる財務分析。
「○○比率」を算出し自社の強み、弱みを把握する。
たしかに財務諸表上の数字は企業行動と密接に結びついている。
しかしここで気をつけたいのは、これら数字は財務諸表に落とし込む課程で組み合わされ、丸められ、実際の企業行動との乖離が生じていくということ。
しょせん決算書とは、その企業行動全体の結果を示すものに他ならないということである。

著者は、財務コンサルタントとして多くの企業をサポートするなかで、財務分析ではなく、「財務分解」の価値を提唱する。
結果としての数値ではなく、結果をもたらす数値に着目するのだ。
例えば、「売上」は「単価」と「個数」に分解できる。さらに「個数」は営業担当者の人数やスキルに分解可能。
値上げをせずに売上を上げるには営業担当者を増やすか、スキルを上げるかしかない……。

このようにみていくと、数字は企業の行動実態について勝手に「しゃべりだす」ようになる。
その声をもとに計画を策定すれば実態を反映させたものになる。
そして業績向上のためには計画策定後の進捗管理が重要であり、ここで分解された数字と行動の両面から現実を直視し戦略をチェックすることで、計画とのギャップを埋めていくことができる。

本書は、数多ある会社数字の「読み方」を解説する書籍とは一線を画し、数字の「生かし方」に重点を置くもの。
財務数値を分解し、数字が勝手にしゃべりだすように仕向けることで、生きた経営計画を策定し、現実を直視した進捗管理が可能となり、結果として企業行動は確実に変わる。
現状分析、計画策定・実行、管理において、数字を分解し経営の仕組みに取り込む実践手法を、著者の実務経験と事例に基づき詳説する。
未来に向けた行動を牽引する仕掛けとして数字を最大限に生かす方法にフォーカスする1冊である。