経営の軸を「幸せ」に据えれば、すべてが解決する。

幸せな会社の作り方 SDGs時代のウェルビーイング経営の教科書

幸せな会社の作り方 SDGs時代のウェルビーイング経営の教科書

著者
本田 幸大
出版社
扶桑社
販売日
2021年02月18日
価格
1,430円

目次

【はじめに】
【第1章】なぜ今「ウェルビーイング(幸福)経営」なのか?
【第2章】与える人「ギバー社員」が幸せな会社を作る
【第3章】「ギバー社員」を増やす「幸せトライアングル」という仕組み
【第4章】「幸せトライアングル」の「経済」と「健康」を支える制度
【第5章】人間関係を豊かにするユニークな制度
【第6章】離職率25%の「人が居着かない会社」だった
【第7章】企業理念の制定をきっかけに、右肩上がりに
【第8章】「幸せになりたい」ではなく、「不幸にならない」という考え方
【第9章】幸せを増幅して、幸福感溢れる世界へ
【おわりに】

ポイント・内容

社員の幸せを考えて経営すれば、業績は上がり、離職率は下がる

・親孝行休暇(帰省やお墓参りの費用を会社が負担)
・ランチと夜食にお弁当の支給
・9連休取得を推奨
・社員同士の旅行に補助金の支給
・毎日20分の昼寝制度
・社内に瞑想ルーム etc.

ユニークな社内制度を設けている会社は数あるが、株式会社Enjinのこうした制度は、「社員の幸せ」のためだ、と著者である代表取締役社長の本田幸大氏は言い切る。

気候変動や災害、コロナ禍により、物質的な豊かさが「幸せ」だという価値観は崩壊しつつある。SDGs時代の「幸せ」とは果たしてどういうことだろうか?
プラットフォームを活用して中小ベンチャー企業などの成長支援サービスを行う株式会社Enjinを経営する著者は、幸せとは以下のような状態だと定義する。

幸せ=個人が経済面、健康面、人間関係面のすべてにおいて満たされた“ウェルビーイング"(幸福)の状態であること。そして社会性を持ち、他者と共存していること。

著者氏が、「社員の幸せ」を中心にすえた「ウェルビーイング経営」に舵取りをしたところ、悩みであった離職率は劇的に改善し、業績も右肩上がりを続けている。
「人は、そもそも誰かに何かをして差し上げたとき、何かを与えることができたときに幸せを感じるようにできています」と著者は言う。
人の役に立てる人材を輩出することを社の理念として掲げ、経済、健康、人間関係を豊かにするために、さまざまな制度で社がバックアップしている。

経済成長は行き詰まりを見せ、今までのセオリーが通用しない時代を迎えた今、「幸せ」とは何かをもう一度考え直し、「幸せ」を軸にした生活、経営こそが必要になる。
経営者、管理職のビジネスパーソンはもちろん、漠然とした不安を抱えるすべての人に読んでほしい1冊。