2014年グッドデザイン賞を受賞!2018年ホワイト企業大賞特別賞を受賞!

ミスを「成果」に変える──命綱を作っている女性社長の仕事術

ミスを「成果」に変える──命綱を作っている女性社長の仕事術

著者
藤田 尊子
出版社
自由国民社
販売日
2019年09月06日
価格
1,512円

目次

【まえがき】
【第1章】ミスが起きやすい魔の時を知る
【第2章】ミスの注意信号はこうしてキャッチせよ
【第3章】ミスの芽を摘む仕事の進め方
【第4章】ミスを防ぎ、成果を上げる意識づくり
【第5章】ミスを防ぎ、成果を上げるチームワーク
【第6章】ミスを防ぎ、成果を上げる改善のすすめ
【第7章】ミスが起きても、成果に変えていく方法
【あとがき】

ポイント・内容

危険を伴う建築中の高層ビルで仕事をしている建設マンは、命綱をしっかり付けていることで、安心して仕事ができ、転落という取り返しのつかない大きな事故=ミスは防げます。

しかし、一般のビジネスシーンに「命綱」はありません。

もし、オフィスワークにも「命綱」があったら、どんなに自信を持って仕事に臨め、致命的なミスを防いでくれることか。
そんなものがあったらいいなあ、と誰もが思うことでしょう。

仕事のミスを防ぐ「命綱の役目」。
実は誰でも手に入れることができます。あなたの中に眠っている「命綱」に気が付かず、使っていないだけなのです。

私は建設マンの安全を守る「命綱」を製造する会社を経営しています。
その命綱は日本一多くの建設マンの声を聞いて作った製品です。
大切な命を預かる「命綱」(正式名称=墜落制止用器具安全帯)には、ひとつのミスも許されません。

では、私や我が社のメンバーは一切ミスをしないのかと言えば、正直なところたくさんのミスを重ねて来ました。
命綱を作る会社の社長の私もメンバーも人間です。
どうしてもミスが起こってしまうのです。

ミスを起こすと人間は、またミスを起こしたらどうしようと委縮してしまい、仕事への積極的な姿勢が失われてしまいます。
それでは人も会社も成長できず停滞してしまい、悪循環を引き起こします。
そうなったらメンバーも私も由々しき事態になりかねません。
リーダーである以上、メンバーが安心して仕事ができるように、どういう時にミスが起こりやすいかを分析し、ミスを未然に防ぐ工夫を重ねているうちに、何を一番大切にしたら、ミスが減り、成果に変わるかが見えてきたのです。

それはとてもシンプルなことの積み重ねでした。

その思考や方法によって、我が社の命綱は安全帯業界初の「グッドデザイン賞」を2014年、2018年と2度も受賞できました。

また、より良い製品づくりのためにはメンバーの働く環境がとても大切です。
少しでもメンバーにとって仕事がしやすい環境はどんなものなのかを考え、改善を重ねていくうちに、2017年に内閣府主催「女性のチャレンジ賞」、2018年、2019年は社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている会社と認められ、「ホワイト企業大賞特別賞」を受賞することもできました。

仕事のミスを防ぐことができれば、心に余裕ができ、安心して前向きに仕事に取り組めるようになります。
すると不思議といろいろなことが好転し、そして……。

その先にある仕事の展開、人生を楽しみにしながら、この本を読み進めていってください。

【著者「はじめに」より抜粋】