「現世ご利益3原則」でベストセラーを創ろう
2016年04月04日
こんにちは、出版業界のジャイアン、吉田浩です。
吉田の出版業界デビューは、週刊朝日からです。
毎週毎週、「デキゴトロジー」というマチネタを書いていました。
そのころ出会った「実話系」週刊誌の編集長が、
麻雀をしながら、こんなことを教えてくれました。
「吉田くん、週刊誌で絶対に採用されるネタって知ってる?
この3つのポイントさえ押さえれば、必ず採用されるよ」
さて、ここでクイズです。
Q,そのとき、編集長が教えてくれたことは何でしょう?
絶対に採用される企画書の構成要素です。
1)SEX
2)健康
3)●●
(すぐに答えを見ないで自分なりに考えてくださいね)
A,「お金」です。
「今、売れている週刊誌は、この3つで成り立っている。
だから、この要素が入っている企画は採用されて、
入っていない企画は採用されないんだ」
「SEX」とは、楽して素敵な恋愛が成就したり、モテる男になる方法です。
「健康」とは、野菜スープや浄水器でどんな病気も治る方法です。
そして、「お金」とは、楽して稼ぐ方法です。
「お金」がテーマの企画は、
「この株で儲けた」という体験だったり、
「華僑やユダヤ人」の金銭哲学に応用できます。
10年ほど前、増刊大衆が発売されたとき、天才工場は創刊号で、
「楽して儲かる副業」という特集記事を書きました。
そして、その記事は、読者投票で人気ナンバー1になったのです。
私は、これを総称して、「現世ご利益3原則」と名付けました。
「ご利益」とは、神様にお願いするだけで、
タナボタ式に幸せが手に入るという意味です。
昔のことですが、吉田は、この「ご利益」を実践し、
週刊朝日、週刊文春、週刊実話、
週刊大衆、デイリースポーツと掛け持ちし、
当時、勤めていた警備会社の給料の他に、
月々100万円以上原稿料を稼いでいました。(笑)
さて、やっと、本日のメインテーマです。
<<この週刊誌の「現世ご利益」を
書籍に平行移動してみよう>>
書籍の世界も、この3原則でたくさんの
ミリオンセラーが誕生していることがわかります。
『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)は60万部売れたそうです。
もちろん、その背景には、永遠のロングセラーである
カーネギーやナポレオンヒルの「お金持ち本」がベースにあります。
日本人は、貯蓄が大好きな民族です。
何事も、「お金」がキーワードなのです。
『愛されてお金持ちになる魔法のことば』(ぜんにち出版)
は、「SEX」と「お金」の両方の要素が入っていますね。
天才工場では、今から数年前に、
『低インシュリンダイエット』(新星出版)
という本をブームにさきがけて真っ先に制作し、
累計で100万部売れました。
この本が売れた理由は、簡単です。
食事制限なく、
好きなものを食べて、
運動せずにやせられる。
という要素が入っていたからです。
従来のカロリー計算ではなく、GI値という新しい
基準によって肥満は抑えられるわけです。
今、書籍の世界でも、売れる本の共通要素は、
「現世ご利益3原則」になりつつあります。
実際に、どんな本が売れているかというと、
何も努力せずとも、
ありとあらゆる幸せが、
自分だけに、
雨あられのように降り注ぐ、という本です。
当社でも何冊か制作させていただきましたが、
佐藤富雄先生の「口ぐせ」の本は、霊験あらたかです。
今日から口ぐせを変えるだけで、
今日からあなたの人生は180度違うものになる、のです。
お金も、
恋も、
健康も、
出世も、
円満な家庭も、
あらゆる人間関係が、劇的にうまく行く、のです。
これら一連のご利益傾向を、私が教鞭をとっている
早稲田大学オープンカレッジの受講生は、
こんなふうに表現してくれました。
「今、売れている本って、すべて、
『半径3メートルの実用書』ですよね?」
出版愛 吉田浩