『企画書の書き方』 PART3

2016年02月22日

こんにちは、出版業界のジャイアン吉田浩です。

私は普段、本を出したい経営者の方の
お話をたくさん聞いていますが、

中には、面白いエピソードもあります。

たとえば、経営者の方と同席していた
秘書さんや、奥さんも、本を出したという
ことがありました。

隣で出版の話を聞いていて、刺激を
受けたのでしょうね(笑)

「本を出したい!」という情熱があれば、
誰でも本が出せる良い例だと思います。

みなさんも、パッションを高めてくださいね!

さて、先週は

「黄金の企画書」17項目を
ひとつひとつご紹介しました。

今週は、

編集者を本気モードにさせる「章構成」
企画採用の可能性を格段にあげる「見本原稿」について
お伝えします。

本日の講座を動画でご覧になりたい
場合こちらのURLをクリックしてください。

⇒ 章構成・見本原稿
 

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■ 企画書の次は「章構成・見出し」にチャレンジ!
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企画書を読んで、

「いいね!」

と思った編集者が、

【ペンを片手に本気モード】

でチェックしたくなるのが、
「章構成・見出し(項目)」です。

章構成・見出し(項目)は、

10章構成・100項目で作るのが、

著者が最も書きやすい形です。

これは、1見開き2ページになり、
1見開きごとに完結する本は、
とても読みやすいのです。

ちなみにジャイアンは、

『本を出したい人の教科書』吉田浩著(講談社)

では、8章構成・58項目で作りました。

項目は、「はじめに」の4項目と
「おわりに」の1項目と、
本田健さんからの推薦文1項目を入れると
64項目です。

「なかなか100項目出てこないよ」

という人は、50項目以上あれば

章構成としては成り立ちますので、

まずは50項目から目指してください。

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■ 企画書には「見本原稿」を3本つけよう
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章構成・見出しで作った100項目の中から
3つ選んでください。

そして、それぞれ1項目ずつ1000字を目安に
原稿を書いてください。

この見本原稿の3本は、最もおもしろい内容を選びましょう。

第1段階の「黄金の企画書」

第2段階の「章構成・見出し」

を突破して第3段階までせっかくきたのに、

第3段階の「見本原稿」がつまらないと

すべてが水の泡です。

あなたが書いた見本原稿は
必ず、「最低3人」の人に読んでもらって、
感想やアドバイスをもらいましょう。

感想やアドバイスを真摯に受け止め、
項目自体を変更したり、

文章を書きなおしたりして、
どんどんブラッシュアップしていってください。

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■ 編集者が「企画書は1枚にまとめて」と言うわけ
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3か月前の7月26日の
吉田浩&本田健・出版セミナーで、

ゲストで参加してくださっていた
編集者のみなさんが、

「企画書はA4サイズの紙1枚で書いてください」

と言っていましたね。

なぜ、企画書を1枚で書いてほしいのでしょうか?

それは、忙しいからです。

時間がないからです。

早く読みたいからです。

「企画書は1枚だけ」

という制約があることで、
ダラダラと著者の想いを書き連ねることが
なくなるからです。

つまり、編集者が知りたい情報を

1.面白く

2.効率よく

3.読みやすく

表現することができれば、
企画書は1枚でもいいのです。

ところが、初めて企画書を書く人や、
あるいは、プロの作家でも、
企画書1枚にまとめるのは至難の技です。

また、それを読んだ編集者から、

「著者のプロフィールを詳しく教えて」
「おもしろそうだから、章構成も見せて」
「見本原稿を読みたいな」

と、言われれば、やっぱり、
最初の17項目の企画書を出したほうが
時間短縮になるのです。

何度も打ち合わせをやっているうちに
半年も時間が経ち、
結局、

「この企画書では売れそうもないから」

と、ボツになったら目も当てられません。

ジャイアンは、
「企画書は長くてもいい」派です。

最初のハードルが高いほうが、
採用確率が高いのです。

これは、事実です。

そのほうが、あとあと、
著者も苦労しないですむのです。

「企画書は1枚なの?
20枚なの?
どっちがいいの?」

実は、どっちでもいいのです。

本質ではないところで悩まずに、
あなたの持っている最高の企画を、
おもいっきり表現してください。

次回は、「企画書」を書いた後の

【企画の売込み方】

について、

私が使っている裏テクニックを
出血大サービスでお伝えします。

企画書の売り込み方も、
初めて本を書く方にとっては、
とても高い壁なんですねー。

出版愛 吉田浩