『企画書の書き方』 PART2

2016年02月15日

こんにちは、出版業界のジャイアン吉田浩です。

私は普段、とにかく「メモ」をとります。

ふとした瞬間に思い浮かぶアイデアなど、
必ず、メモに残しています。

文字に残すことで、新しい気付きや
好奇心が生まれることがたくさんあります。

些細なことでも、どんどんメモをとって、
たくさんの文字と付き合っていくことを、
ジャイアンはおすすめします!

さて、今日は

1.著者の魅力を最大限に表現し、

2.ベストセラーの可能性を最大限に伝え、

3.編集者の負担を最小限に減らす

という、著者よし、読者よし、編集者よしの
【三方よし】がコンセプトの

黄金の企画書の項目をひとつひとつ
ご紹介していきたいと思います。

本日の講座を動画でご覧になりたい
場合こちらのURLをクリックしてください。

⇒ 黄金の企画書17項目
 

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■ 黄金の企画書の17項目とは?
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「黄金の企画書」は、
以下の17項目で構成されています。

解説つきです。

一気に学んでいきましょう!

準備は、いいですか?

それでは、よーい、ドン!

1)【タイトル】

タイトルには「グランドルール」が必要。
(グランドルールとは、新奇性、共感性のことです)

「現世ご利益」はあるか?

0.3秒でわかるか?

本のタイトルは「視覚効果」です。

2)【サブタイトル】

タイトルを補足説明します。

本を読むメリットを伝えていますか?

読者の悩みを解決していますか?

3秒でわかるか?

本のサブタイトルは「心理効果」です。

3)【キャッチコピー】

帯のことです。

本を目立たせる役目があります。

この本がいかにおもしろいか、いかにすごいかを強調してくれます。

30秒でわかるか?

本のキャッチコピーは「イメージ効果」です。

4)【本書の内容】

ジャンルは何か?

自己啓発書なの? ビジネス書なの? 専門書なの?

テーマは何か?

コンセプトは何か?

どんな内容のことが書かれているのか?

それは、作家の体験から書かれているか?

内容はおもしろいか?

5)【作家名】

本名かペンネームか?

ペンネームの場合は必然性があるか?

6)【作家プロフィール】

「神話の法則」に沿っているか?

読者から愛されるプログラムになっているか?

作家の人生は「N字グラフ」になっているか?

7)【監修者】

ほとんどの本は監修者はつきません。

ただし、健康書、ダイエット書、医学書などは監修者が必要なケースもあります。

なぜなら、極端なダイエットをやって
死んでしまう人もいるからです。

8)【監修者プロフィール】

作家プロフィールと同じ。

9)【企画意図】

通常は、「作者が本を書きたい理由」です。

ほとんどの作家が、

「私は、どうしてこの本を書いたのか?」

という理由説明になってしまいます。

しかし、「企画意図」の項目に、
「著者が本作りを企画した意図」を書いてはいけません。

「企画意図」に書くべきことは、

「なぜこの本は売れるのか?」

という編集者へのプレゼンテーションなのです。

10)【企画の背景】

「企画の背景」とは「時代性」のことです。

なぜこの本を、
「去年」でもなく、
「来年」でもなく、
「今年」出さなくてはならないのか?

その理由説明が必要です。

時代性を数字やデータで説明できたら、
採用確率が数倍アップします。

11)【読者ターゲット】

あなたの書いた本はだれに読んでほしいのか?

メインターゲットとサブターゲットを明確にしてください。

浅掘り(広くたくさんの読者)か?

深掘り(狭く限られた読者)か?

12)【類書】

同じタイトルの本が出ている可能性があります。

一番売れている類書を3冊くらい列挙してください。

13)【類書との差別化】

他の本と何が違うか?

例としては、

テーマの違い、
読者対象の違い、
グランドルールの違い。

作家の実績・経験・専門性、
ネットワークの優位性など。

14)【体裁など】

本のサイズやページ数、定価のことです。

一般的な単行本は、四六版。
約200ページ。
ソフトカバー。
一色。
右見開き。
縦書き。
定価1300円前後です。

15)【原稿完成の予定】

「企画採用後3ヶ月以内に執筆します」と書いてください。

これが目安です。

1年以上、執筆に時間がかかると出版が不利になることもあります。

16)【企画者の要望】

イラストやマンガ、図表の指定、

監修者が必要な場合は明記してください。

17)【有利な条件】

作家がいかにこの本を売るか?

販促の方法を列記してください。

(例)
有名人に推薦文がもらえる。
講演会やセミナーなどで配布する。
出版記念パーティーを開くなど。

以上が「黄金の企画書」17項目になります。

そして、この項目のあとに
編集者を本気モードにさせる「章構成」
企画採用の可能性を格段にあげる「見本原稿」をつけます。

「章構成」と「見本原稿」に関しては、
また来週、お伝えさせていただきます。

お楽しみに。

出版愛 吉田浩