『タイトルの決め方』 PART1

2016年01月18日

こんにちは、出版業界のジャイアン吉田浩です。
私はよく言い間違いをしているようで、
社員からツッコまれます。

例えば、私が自己紹介する時に、必ず、
「全てのテレビに出たことがあります」と
言ってしまいます。
「テレビ局!」 と、すぐにツッコまれます。

確かに、「全てのテレビ」には
出ていませんからね(笑)
さて、今回の内容は、
「タイトルの決め方」です。
前回は、3つの方法で
あなたのテーマを探っていきました。

「本を書くテーマを探す3つの方法」を覚えていますか?
1.「教えられること」を見つける。

2.「ご利益」を考える。

3.「なかなかない」をかけ算する。

でしたね。
「教えられること」をひとつ見つけると、
それだけで、あなたは10のテーマで本が書けてしまいます。

「えっ、ホント?」

と驚く方もいると思いますが、ホントです。
たとえば、ジャイアンの書いた本、
『本を出したい人の教科書』ですが、

ジャイアンが「教えられること」は、
「本の書き方」です。

たったひとつそれが見つかると、
テーマは、いくらでも見つかるのです。

こんなふうにね!
・文章の書き方入門。(文章講座)

・人を感動させる文章術。(感動させる文章の書き方)

・バカ売れのコピーを書く方法。(コピーの書き方)

・ビジネス書で売れる本、売れない本。(ビジネス書の書き方)

・作家になって1億円稼ぐ方法。(稼げる作家の作り方)

・あなたも毎年1冊本が書ける。(作家入門)

・作家になって夢をかなえる。(自己実現)

・作家になって講演していく。(講演のやりかた)

・ライターになりたい!(ライター入門)

・なぜ、作家はモテるのか?(ブランディング)
たったひとつの教えられるがあると、
あなたは、10個のテーマが手に入ります。

本気で考えれば、50個くらいは簡単に見つかります。

つまり、一生、本が書けるはずなのです。
「そんなバカな!?」

と思うかもしれませんが、事実です。
まず、大切なことは、

「どのテーマで書くか?」

を決めないと書けません。
テーマは、絶対に、簡単に、適当に、決めないでください。
もし、あなたが副業の本を出したら、
あなたは副業の専門家になってしまいます。

雑学の本を出したら、
雑学の専門家になってしまいます。
「本当にそのテーマでいいのか」

をじっくり考えてください。
本日の講座を動画でご覧になりたい
場合こちらのURLをクリックしてください。

⇒ テーマを見つける
⇒ 企画を立てる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ さぁ、タイトルを考えよう!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
テーマが決まると、

いよいよ企画に入ることができます。
ジャイアン流の

「企画の5ステップ」は、

1.読者対象
2.切り口(コンセプト)
3.内容
4.仮タイトル
5.タイトル

の順番です。
私の著書

『本を出したい人の教科書』

の例でお伝えします。

テーマは、「出版」です。
———————————-
▼1.読者対象
———————————-

読者ターゲットは、「本を出したい人」です。

本を出したい人は、毎年100万人、
生まれては消えていきます。

毎年、100万人くらいが

「本を書きたいなー」

と思いながら、その夢が実現できず、

「やっぱり本を書くのは無理ー」

と、あきらめてしまいます。

この毎年毎年、生まれる
100万人の読者がターゲットです。
———————————-
▼2.切り口(コンセプト)
———————————-

私の本のテーマは、

「本の書き方」

切り口(コンセプト)は

「書く才能の発掘」です。
「あなたの中にも きっと 1冊の本が 眠っています」

という本田健さんの推薦文が、
切り口をさらに洗練してくれました。
私の本は、第1章から第8章まで丸々1冊、

「あなたの中にも、
きっと書ける、1冊の本があるよ!
それを、一緒に、見つけようよ!」

というメッセージで貫かれているのです。
これが、本の「主軸」であり、
作品の中を貫く「1本の柱」なのです。
テーマとコンセプトの違いをわかってもらえましたか?

テーマは、だれでも選べます。

しかし、コンセプトはあなたにしか書けないものなのです。
———————————-
▼3.内容
———————————-

『本を出したい人の教科書』は

8章構成になっています。

内容は、タイトルにもある通り、

本を出したい人の「教科書」なのです。

ですから、まず最初に教えたいこと、
つまり「いい本」の定義をしています。
■第1章……「いい本」とは何か?
「いい本」はあなたの人生を豊かにしてくれる

■第2章……テーマとUSPの発見
だれでも人生のテーマを持っている

■第3章……本を書く準備、ネタ集め
なぜ、本を出せる人と出せない人がいるのか?

■第4章……間違いだらけの本作り
9割の作家が間違った本作りをしている

こんな感じで8章まで続きます。
また、この本でジャイアンが言いたかった大切なことは、

「ほとんどの作家が間違った本作りをしている」

ということです。
これは、編集者も作家も同様です。

「今すぐ売れる本、今すぐ書ける本」

は、すぐに消えてしまうという事実を
どうしても伝えたいと思いました。
そういう意味でも、この本は、

「正しい本の書き方」=「教科書」なのです。
———————————-
▼4.仮タイトル
———————————-

『本を出したい人の教科書』というタイトルは、

最終的に、講談社の青木肇副部長がつけてくれました。
その前に上がっていた有力候補は、

『はじめて本を書く人の教科書』です。

これは、ダイヤモンド社の編集長からいただいたタイトル名です。
本田健さんからは、

『いい本をつくりましょう!』

というタイトルを頂いていました。
そのほかにも、朝日新聞社で、ジャイアンが生涯お世話になった
編集者からも、タイトルをいただきました。

三笠書房の女性編集者からもアイデアをいただきました。

「『作家になりたい人が一番最初に読む本』もいいんじゃない?」

と、言われました。
本当にジャイアンは恵まれていると思います。

自分の本のタイトルひとつで、出版業界の超ベテランたちから、
シャワーのようにたくさんのアドバイスをいただきました。
タイトルは100個以上考えました。

自分の本になると

「客観的に判断できなくなる」

ことがあるので、なるべく
たくさんの人の意見を聞くようにしました。

あなたもこのように
たくさんの方の意見を聞いて
仮タイトルをたくさん考えてください。

来週は、

その100個以上の仮タイトルから
どのように1つのタイトルを決定するのかを
お伝えします。