地方発ベストセラーの書き方 その1

2020年06月23日

こんにちは、出版業界のジャイアン、吉田浩です。

■地方の著者はみんな悩んでいる

今回のブログのテーマは、
「地方にいながらベストセラーを書こう!」です。

このブログを読まれている方の半分は、
関東在住ではないと思います。

かなり大事なテーマなので、この内容は、
2回にわけて、詳細に説明していきたいと思います。

吉田は、講演会で全国を飛び回っているのですが、
出版は、地方在住の方にとって「ブラックボックス」なのです。

講演会終了後の飲み会でも、
「私にも本が書けますか?」という質問が一番多いのです。

この質問の裏側には、たくさんの不安要素が潜んでいます。

著者候補者が、
「本を出す方法がわかりません」と言うので、
「どこがわからないのですか?」と聞いていくと、
どうやら「すべてわからない」ようなのです。

 知人が本を出版した。
 結構、売れているようだ。
 自分も本が書きたい。
 でも、どうしていいかわからない。
 相談する人もいない。
 企画書の書き方もわからない。
 売り込みの方法もわからない。
 文章はどう書いたらいいのかわからない。
 自費出版で何百万円も払った人もいる。
 だまされないか不安だ。
 
出版に対する期待値は高いのですが、
何もかもわからないことだらけで、不安要素もいっぱいなのです。
そして、それを解決する方法がわからないので、
とりあえず、吉田の出版セミナーに来てみたという具合です。

地方に住まわれている方の、この「もやもや感」は、
なかなか東京に住んでいる著者にはわからないことです。

なぜなら、東京は、「石を投げたら著者に当たる」状態で、
そんなことは、友人、知人に電話1本すればそれで終わりなのです。

ところが、地方ではそうは行きません。
まず、何より、本を出している方がそうそういないのです。

では、これらの疑問を解決するためにはどうしたらよいのでしょうか?

■正しい出版情報と間違った出版情報がある

地方在住の方は、出版したいという思いが強い場合、
得てして、結論を先に求めがちです。

たとえば、「本を出版したい」→「企画書を書こう」

まず、最初の一手が間違っています。

ほとんどの地方在住の方が、
本を出すには、まず、
「企画書を書くこと」
「企画書を売り込むこと」
と思っていますが、これが間違いです。

先にこれをやってしまうと、出版は可能かもしれませんが、
あっという間に出した本が書店から消えてしまいます。

3ヵ月で書店から消える本は、出版する意味がありません。
吉田は、そう思っています。

まず、地方在住の方にやってほしいのは、
「出版に関する正しい情報を集める」ことです。

「出版に関する正しい情報を集める」って、どういうことかわかりますか?

1、たとえば、前述の通り「いきなり企画書は書いてはいけない」。

2、まずは、「自分自身の内面を見つめる作業が必要」です。

 自分の本のテーマは何か?
 自分の「強み」は何か?
 それを表現するタイトルは何か?
 そのテーマに共感性はあるのか?
 そのテーマは斬新なのか?

自分の目指す未来がわからない状態で、
「企画書を書くこと」
「企画書を売り込むこと」
これを先にやってしまうと、結局、

「いますぐ書けること」
「いますぐ売れること」が前面に出てしまいます。

これは、出版社の編集者的にはOKなのですが、
著者にとっては大いに害があります。
なぜならば、せっかく書いた本が、
花火のように一瞬だけパッと売れて、
あっという間に消えてしまうからです。

吉田は、毎月、膨大な時間を費やして
出版コンサルをやっていますが、
自分が、直接、コンサルして世の中に送り出した本は、
他の本とは絶対的に違う自信を持っています。

必ず、本は売れるし、長く本屋さんに置いてもらえるのです。

それは、著者の中から、著者しか語れないオンリーワンの
部分を引き出し、切り口を変えて、おもしろく、わかりやすく、
まとめていくからです。

これから本を書きたいと思っている地方の方、
いきなり企画書を書く前に、まずは、

・東京で行われている数々の出版セミナーに参加してください。
・そこで、本作りの基礎知識を身につけてください。
・さらに、出版した著者との人脈を作ってください。

これが、「出版に関する正しい情報を集める」ということです。

この作業をすっ飛ばして企画書を書いてもかまわないのですが、
初めて本を出す方は、失礼ながら出版に関しては「素人」です。

「素人」が「プロ」の土俵で勝負しても、
負けることは火を見るより明らかなのです。

来週は、地方でベストセラーを出すための
「ネットワーク作り」について説明します。

出版愛 吉田浩