ベストセラーのネタは飲み屋に落ちている

2020年01月16日

こんにちは、出版業界のジャイアン、吉田浩です。

■幸せになる黄金の羽は人の眼に見えない

以前、吉田は、ベストセラーの作り方で、
「幸せになる黄金の羽」の話をしました。

この黄金の羽は、1枚、1億円くらいの価値があります。
この黄金の羽は、いつでも、どこにでも、たくさん落ちています。

ところが、この黄金の羽は、だれも拾うことができません。
なぜならば、この黄金の羽は、眼に見えないからです。

これは、真実の話です。

たくさんのビジネスチャンスがあなたの眼の前に落ちているのに、
その価値に気がつかない人にとっては、存在しないも同じなのです。

さて、この黄金の羽の拾い方ですが、羽自体は眼には絶対に見えないので、
滅多なことでは手に入りません。

中には、一生に一度も手に入らない人もいます。
(ちなみに、吉田は、2~3枚、偶然、拾ったことがあります)

ただし、拾う方法はあります。

眼に見えないものを、どうしたら拾えると思いますか?

まずは、心の中にアンテナを立てることです。
あなたにとって富をもたらしてくれる情報をキャッチするアンテナです。

アンテナを立てないと、どんなにいい情報でも、あなたの頭の上を素通りしてしまいます。

さて、「アンテナ」って、一体なんのことでしょうか?

「アンテナ」とは、「情報をキャッチする道具」です。
もっと具体的にいうと、「情報をキャッチする道具」とは、「メモ」のことです。

メモ魔になってください。

「えっ、そんな簡単なことでいいの?」
と、いう方がたくさんいると思います。

はい、そんな簡単なことでいいんです。
でも、「そんな簡単なことでいいの?」という人に限って、
「そんな簡単なこと」が全然できていません。

吉田のやっている会社、天才工場で働きたいという人が
年に10人~20人くらい面接に来ます。

そのうちの約50%の人に吉田が、
「うちの会社で成功するには3つの方法があります」
と言っても、メモを取りません。

こういう方は、ダメです。
いくら有益な話をしても、「メモを取らない」=「忘れてしまう」のです。
会社でそれをやられてしまうと、会社自体がヤバクなってしまいます。

もちろん、メモを取ればすべての問題が解決されるのか、というとそうではありません。
情報の「吟味」が必要です。

1、心のアンテナにひっかかったたくさんの情報の中から、
  何が重要で、何が重要でないかの選択が必要です。

2、アンテナに引っかかった情報も、単体で使えるのは少なく、
  2つを組み合わせたり、複数にすることで、いきなり最大価値を持ったりします。

3、情報が古いと1円の価値もありません。
  逆に、タイムリーな情報は何億円もの価値を持っています。

ここまでは、解説です。

「えー、難しそう」という声が聞こえてきそうですが、
吉田の話は、難しくないですよ。

それでは、具体的な例を出して説明していきましょう。

■居酒屋は情報収集の場である

居酒屋やレストランなどの席は、今、世の中で流行っている情報収集の場です。

今、私たちが読んでいる新聞や雑誌は、
ローマ時代、居酒屋の酒樽に町の男たちが落書きしたのが起源だそうです。

このように、2千年前から、飲食店は情報発信と情報受信の場所だったのです。

これは、一昔前の話ですが、『あるないクイズ』という本がミリオンセラーになりました。

そのとき、吉田は、居酒屋でカップルや会社員が
『あるないクイズ』をやっているところをよく見かけました。

このときは、これがまさか、ミリオンセラーになるとは思っていませんでした。

それから、10年くらい経って、『動物占い』が居酒屋で流行りました。

同じように、カップルや会社員が
「あなたはタヌキ」「私はコアラ!」と言っているのを耳にしました。

このとき、吉田は「これは、ミリオンセラーになる」と思いました。
そして、すぐに本にすると、トータルで100万部売れました。

眼に見えない黄金の羽を拾った瞬間です。

世界150ヶ国で何億人もの人々に読みつがれている
『星の王子さま』は、レストランでの落書きがもとで生まれました。

『星の王子さま』の著者、サン・テグジュペリは、ニューヨークのレストランで、
店のペーパーナプキンに、いたずら書きで男の子の絵を描いていました。

それをたまたま、カーチス・ピッチコックという出版社の編集者が見つけて、
「この坊やの話を、ぜひ出版してもらえないだろうか?」
と言ったのが、『星の王子さま』誕生のきっかけでした。

カーチス・ピッチコックにとっては、
レストランで光り輝くたぐいまれな黄金の羽を拾ったのです!

もともと、サン・テグジュペリは、自分の仕事(飛行機の郵便配達)を
もとに小説を書いていましたが、このときの一言がなければ、
『星の王子さま』はこの世に生まれなかったでしょう。

彼も、レストランで、黄金の羽を拾ったのです。

メモはあなたに一攫千金をもたらしてくれる源泉です。

人との会話、読んだ本、雑誌・新聞、映画、テレビ、彼女との会話、
街で見かけた光景、そのすべてがアイデアのきっかけとなります。

常にメモ帳を持ち歩き、何かひらめいたことがあったら、
どんどんメモをとる癖をつけましょう。

いくらよいアイデアでも、忘れてしまったら無きに等しいことです。
これは、大変、もったいないことです。
こまめにメモをとった人だけが成功します。

最近は、お風呂の中でも書けるメモ帳も発売されています。
アイデアをキャッチしたら、たとえされが些細なことだったとしても、
必ず、メモに書いておきましょう。

100個、200個とアイデアを書き溜めていくうちに、
思いがけないアイデアがひらめくことがあります。

あなたが、面白いと思ったことは、他の人も面白いと感じる要素が必ずあるのです。

出版愛 吉田浩