USP理論で企画書は驚くほどレベルアップできる!
2019年07月31日
こんにちは、出版業界のジャイアン、吉田浩です。
■あなたの企画書の「売り」はなに?
今回のブログでは、「USP理論であなたの本の売り」を見つけたいと思います。
USPってみなさん、知ってますか?
これはマーケティング用語で、
『ユニーク・セリング・プロポジション』のことです。
直訳すると、
個性的で、
売り込みできる、
主張のことです。
もっとわかりやすくいうと、それは、あなたの企画書の「売り」であり、
「誰にもまねできない強み」のことです。
このUSPがないと、あなたの企画書はどこにでもある、
ありふれた企画書の一つとなってしまうのです。
『企画のたまご屋さん』には、年間1000本の企画書が送られてきますが、
約半数、500本の企画書には、USPの説明がありません。
ということは、送られてきた時点で、すでに半数の企画書は
「採用」というハードルを越えられないのです。
こう言うとなんだか怖いですね。
USPは差別化やオンリーワン戦略といった言葉で表すこともできますが、
隠されたあなたの強みを見つける方法として非常に優れています。
また、USPは発想の違いを際立たせ、自らの視点で競争力を強化することができます。
このUSPを発見し、他の本にはない強みを磨き上げていくことで、
あなたの企画書はどんどんよくなっていきます。
USPについてもっと詳しく知りたい方は、以下の本を参考にしてください。
『御社の売上を増大させるUSPマーケティング~ウリ力を強化する差別化戦略~』
/加藤洋一著/明日香出版社/1600円
■実践編、USPマジカルシートを作ってみよう
それでは実際にUSPを使って、あなたの強みを探ってみましょう。
まずは、以下の()内に適する語句を記入していってください。
私の企画書を採用してください。
私の企画書には(1)という強みがあります。
出版社は(2)というメリットが得られます。
私の企画書の強みはほかの企画書とは、まるで違います。
なぜならば、私の企画書には(3)があるからです。
さて、この()の中には、以下の言葉が入ります。
(1 )に入るのは、企画書の特徴やセールスポイント。
(2)に入るのは、出版社が得られる利益や賞賛やステータス。
(3)に入るのは、あなたの企画書だけにある長所です。
ほら、とても簡単でしょ。
ところが、書いてみると、これが意外と難しい。
書き終わった後は、必ず5人以上の友人、知人に見せてください。
「ふーん」と言われたら落第点。
「なるほどね」と言われたら、やっと50点。
「おもしろい!」と言われて初めて合格点なのです。
吉田は最近つくづく思うのですが、人は絶対自分のことは、自分ではわからないのです。
あなたが思っているセールスポイントは、どこにでもあるセールスポイントかもしれません。
あなたが提案するメリットに、出版社は小石のかけらほどもメリットを感じないかもしれません。
このように、自分の強みを第三者に伝えることは、実はとても難しいのです。
出版企画書を書き終えたら、もう一度、中身をチェックしてください。
USPを意識し、明確にすることで、あなたの企画書は格段にレベルアップしますよ。
出版愛 吉田浩