ヘタな文章、うまい文章とは?

2018年10月31日

こんにちは、出版業界のジャイアン、吉田浩です。

■自分が好きなことなら、どんどん文章は書ける

以前、土曜日と日曜日の10時間をかけて、
「夢をかなえる出版セミナー」をやりました。

そこで、文章講座をやったのですが、
自分の文章と他人の文章を比べるために、
ワークショップで、まず最初にやったことは、コレです。
     ↓
「マイブームを10行で書く」

マイブームとは、今、「自分がはまっているコト」です。

いきなり文章を書くのに戸惑う人もいるので、
書きやすいように誘導してあげました。
     ↓
1,何に、いつから、はまっているのか?
2,なぜ、それに、はまっているのか? 
3,その魅力は何? 解説やウンチク。

執筆の時間は10分くらいです。
すると、たった10行なのに、皆さん、書くこと書くこと……。

1行100字くらい書く人もいました。
そして、発表のときには、熱弁をふるって朗読したのです。

なぜ、受講生の方は、ここまで熱心に執筆したのでしょうか?

それは、書くテーマが「自分が好きなこと」だったからです。

このように、人間は自分が熱中していることなら、
長い文章でも、すらすらと、楽しみながら、
いとも簡単に書けてしまうのです。

「書ける本、書きたい本がわかる5つの輪」
でも、説明しましたが、自分が過去に「お金」や
「時間」を費やしてきたことに関してなら、
どんな人でも文章がかけてしまうのです。

■ヘタをうまいに変える7つの方法

さて、ここからが本題です。

Q,文章を書くことに自信がありません。
 どうしたらうまく文章を書くことができるでしょうか?

A,はい、吉田が、だれでも文章がうまくなる方法を教えましょう。

「ヘタをうまいに変える7つの方法」というものがあります。

1,毎日書く。たくさん書く。
 日記でも、ブログでも、何でもかまいません。
 ひとつのテーマで半年書いたら、それは本になるかもしれません。

2,短い文章で書く。
 だらだらした文章は「ヘタ」の典型です。
 文章は短く、歯切れよく、テンポよく書くことが基本です。

3,目の前にひとりの人物を想定して書く。
 あなたは、自分が書いた本を誰に伝えたいですか?
 実在の人をイメージして書くと、伝えたい気持ちが伝わります。

4,オリジナルな体験を書く。
 あなたの職業や専門分野のことをテーマにすると、あら不思議、
 非常に説得力があり、リアリティのある文章ができあがります。

5,具体例をあげる。
 文章はとかく抽象的になりがちです。しかし、
 類例をあげたり、他と比較することによってわかりやすくなります。

6,体系化する。
 たとえば、伝えたいことを箇条書きにするのも有効な手段です。
 この「ヘタをうまいに変える7つの方法」自体が体系化の見本です。

7,最初と最後の3行をうまく書く。
 これは、魔法のように文章がうまくなる画期的な裏技です。
 出だしがいいと引き込まれ、結びがいいと余韻が残ります。

■ヘタをうまいに変える3つの心がけ

さて、文章がうまくなるには、普段からの心がけが必要です。
その心がけは、たった3つです。

・人に見せて感想を聞く。
 文章はひとりよがりになってはいけません。
 他人に見せることによって、意外な意見をいただくことがあります。

・サービス精神旺盛になる。
 常に、文章は読み手がいることを意識してください。
 常に、読者を面白がらせる工夫を凝らしてください。

・「名文」ではなく「明文」で書く。
 小説家のような文章ではなくてもいいのです。
 最初は、とくかく、わかりやすい文章を書くことを心がけてください。
 難しいことをわかりやすく、
 わかりやすいことをおもしろく、
 おもしろいことを深く、書いてください。
 (「明文」ではなく「迷文」にならないように)

まずは、1冊、一生懸命に書いてください。
そして、1冊書き終えたら、もう一度見直してください。
一山乗り越えた時点であなたの文章力は格段に進歩しているはずです。

わ 私の体験したこと。体験談。
か 感情に訴える。
り 理由説明。リアリティ。
や 山をつくる。ロングとアップ。
す 好きな人をイメージ。
く 具体例をあげる。

出版愛 吉田浩