著者にとって一番大事なものはモチベーション

2018年01月19日

こんにちは、出版業界のジャイアン、吉田浩です。

■本を出したい人は日本にどれくらいいるのか?

Q,「本を出したい」と小さいときから思っていました。
 漠然とした思いです。
 何を書いたらよいのか、テーマもわかりませんが、
 こんな私でも本が書けますか?

A,はい、書けます。
 テーマ選びに関しては、自己分析が必要なので
 今後のブログでも詳しく書きますが、出版したいと
 いう思いを持ち続けている限り、必ず出版はできます。

この方は、昔、吉田に年賀状をくれました。
よほど、本を出したいのでしょう。
「私も、大地にツメあとを残して死にたい」
と書いてきて、うちの厳格な親父が怒っていました。(笑)
「正月のめでたい年賀状で、死にたいとは、何事だ!」

このように、本を書きたいと思いながらも、
出版する方法がわからなくて、何年も何十年も
忸怩たる思いを抱いている人は日本中に何十万人も
いるのではないでしょうか?

今、本を出したいという人は、星の数ほどいます。
吉田は、その実数は、毎年、50万人くらいいるのではないかと思います。

2008年に倒産してしまいましたが、
自費出版の業界でトップの新風舎は
年間に2500冊以上の書籍を作っていました。

新風舎の年商が55億円くらいだったので、
著者は1冊あたり200万円以上支払っても本を出したかったわけです。

タダで出版できるならば、その100倍くらいの人たちが
持ち込むのではないでしょうか?

さらに、TwitterやFacebook、メルマガなどを使って
文章を書いている人たちを加えた数が50万人です。

■創造活動ほど楽しいものは世の中にない

著者としてデビューするために一番重要な要素は、
「本を出したい」というモチベーション(動機)です。

モチベーションについていくら説明しても、
ピンとこないと思いますので、
私自身の体験からお話しましょう。

吉田が、出版の世界に入ったのは、
単純に、本を読むのが好きだったからです。

なぜ、本が好きだったかというと、
今の私からは想像もできないと思いますが、
吉田は、とてもとても病弱な子どもだったのです。(笑)

「心室中核欠損症」といわれる心臓病でした。

先天的なもので、静脈と動脈を仕切る心臓の壁に
1センチの穴が開いていました。

たまたま、その穴を太い血管がふさいでいたため
命が助かったようです。

小さいころから、医者に「運動するな」と言われていました。
近所のおばちゃんたちも「あんたは走るな」と言いました。

体育はいつも見学でした。
そして、通信簿はいつも1でした。

小学校4年生のときに、新潟の長岡市にある病院で手術をしました。
国から補助がでましたが、当時、手術料が
100万円かかるといわれたそうです。

吉田は、入院してから、本を読みはじめました。

そのときに、日本の名作全集(特に童話)を読んだのが、
童話作家になるきっかけでした。

大学時代になって、はじめて書いた童話が
童話雑誌「MOE」の文学賞に入選。
それが、処女作となりました。
(『秘密の13時村』偕成社)

吉田が本を書く原点は、
「自分が小さいときに受けた感動を世の中に返したい」
ということです。

一度、本を好きになった人は、生涯、本が好きです。

本に書いてあるのは、過去の他人体験ですが、
それが、現在のあなたを助けてくれます。

書籍には時代を超えて読み継がれる哲学と普遍性があり、
今を生きる私たちに知恵や勇気や希望を与えてくれます。

吉田は、大学卒業後、初めて本を出版しました。
初めて出版した本は、毎日、枕元に置いて寝ました。
とてもとても嬉しかったのです。
その感動を、ひとりでも多くの人に味わってもらたいたいのです。

吉田は、32年間で1800冊の出版に関わってつくづく思うのは、
「モチベーションが高い人は、いつか必ず、出版する」
ということです。

夢を持ち続けることは、すなわち偉大な才能なのです。

出版愛 吉田浩