ブランディングであなたのファンを作る

2017年01月11日

こんにちは、出版業界のジャイアン、吉田浩です。

■あらゆる企業活動の根本はブランディング

今日のテーマは、「ブランディング」です。

またもや難しく思われるかもしれませんが、
前回同様、超わかりやすく説明します。

ブランディング(=ブランド化)を一言で説明すると、
「商品の価値を高める」ことです。

シャネルやグッチがいい例です。社名を聞いただけで、
「フランス製」「高級感」「高品質」というイメージがわきますね。

Q,では、なぜ、著者はブランディングしなければならないのでしょうか?

A,あらゆる芸術活動の基礎の基礎がブランディングなのです。

あなたが書いた本が売れるか売れないかは、
買ってくれる人がいるかいないかによって決まります。

読者がたくさんいるということの本質はなんでしょうか?

それは、「あなたのファンがたくさんいる」ということなのです。

ブランディングとは、あなたの価値を高めることによって、
より多くのファンを獲得することです。

著者は、ブランド化することによって付加価値が高まり、
書籍の売り上げも倍増します。

これは、あらゆる企業活動にもあてはまります。

たとえば、今、あなたが愛飲しているお茶は何ですか?
「おーい、お茶」ですか? 「伊右衛門」ですか? 「生茶」ですか?
「爽健美茶」ですか? 「極烏」ですか? 「午後の紅茶」ですか?

現在、販売されているお茶は何百種類もあります。
それなのに、あなたはたったひとつの銘柄を購入しています。
なぜか? それは、あなたがそのお茶のファンだからです。

このように、ブランディングしている企業は成長し、
ブランディングしていない企業は衰退します。

著者にとっていかにファン作りが大切か、
わかっていただけたでしょうか?

■戦略的ブランディングの実例として

出版業界を見渡してみた場合、
戦略的に、意識して、長期スパンで、
自分自身をブランディングしている人は、
ほんの数える程度しかいません。

たとえば、ミリオンセラー作家、五木寛之先生。
たとえば、昔、吉田も弟子入りした中谷彰宏さん。
たとえば、『ユダヤ人大富豪の教え』の著者・本田健さんなどです。

本田健さんのケースを紹介しましょう。

まずは、ペンネームからです。
アメリカで「人生とお金の法則」を勉強した本田健さんは、
日本に帰り、自分を売り出すために自分のネーミング作りから始めました。
「本田健」はありそうでない、ペンネームです。

「本田」は、世界中の人が知っているバイクのメーカー。
「健」は、日本人らしくて、欧米人が一番発音しやすいファーストネームです。

ネーミングの基本は、とにかく発音しやすく、覚えてもらえること。
これは、将来的に、世界で活躍することを狙っての戦術です。

名前の由来で、当初、私が聞いていたのは、
「本田健さんは本にしか登場しないよ」
「本だけ、本だけ、本田け、本田健……」
と、ダジャレでつけたとすっかり信じ込んでいました。

あとでそれが真っ赤なウソだと分かりました。
彼は、アメリカンジョークの達人でもあったのです。

ここで、余談ですが、本田健さんのブランディングを例として、
「戦略」「戦術」「戦法」の違いを説明しましょう。
ほとんどの方がこの明確な使い分けを知りません。

「戦略」……あなたの最終目標。
 本田さんの場合は、「世界的な著名人になる」こと。
       ↓
「戦術」……目標達成のための手段。
 本田さんの場合は、「出版」という手法を取り入れたこと。
       ↓
「戦法」……目標を達成するためのさまざまな方法。
 本田さんの場合は、「お金」をテーマにした本を出すこと。

この「戦略・戦術・戦法」をきちんと押さえていたため、
本田健さんは、日本ではまったくの無名の状態でありながら、
『ユダヤ人大富豪の教え』
『スイス銀行家の教え』
のベストセラーを立て続けに出版し、
一躍有名人の仲間入りを果たしたのです。

本田健さんのゴールは、ビジネス作家ではありません。
ただ単に、有名人になることでもありません。
世界の人々に対して発言権を持つことではないかなと
吉田は勝手に推測しています。

戦略とは、人生をかけて到達する高い次元の目標です。
そこに到達するための手段や方法が、戦術、戦法となります。

現在、吉田が代表を勤める出版プロデュース会社、天才工場には、
2000名のフリーランスの方々が登録していますが、
ほとんどがブランディングを意識していません。

常々吉田は唱えていますが、出版は無名の人を
一瞬にして有名人、お金持ちに変える「魔法の扉」です。

しかも、特殊な才能がなくてもだれでも可能です。
そしてそれは、戦略を決めて、方法論を積み重ねて
行けばだれでも達成できることなのです。

さあ、今日から、戦略的ブランディングを始めましょう!

出版愛 吉田浩