ブログからベストセラーを作る

2016年11月22日

こんにちは、出版業界のジャイアン、吉田浩です。

■ブログタレントプロジェクトがスタート

今、吉田は、日本初の本作りに挑戦しています。

どんな本かと言うと、「ブログタレント」を10人集めて、
ひとつのテーマで本を書いてもらおうという試みです。

「ブログタレント」って、知っていますか?

初めて聞いた方もいるでしょう。
「ブログタレント」とは、ブログ上で
タレントのように有名になっているブロガーのことです。

ブログタレントの条件としては、
1,月間アクセス数が10万部以上。
2,容姿が美的だったり個性的であること。

これは、吉田の定義ですが、今回参加してくれている
プログタレントさんの中には、月間50万~100万アクセスの
方がたくさんいます。

このプロジェクトは当社単独ではなくパートナーがいます。
フロンティアネクストという会社の小川社長です。
ブログタレントの育成業務を試みている日本では初めての会社です。

第1冊目の内容は秘密ですが、「モテ本」です。
女性のための失敗しない恋愛をテーマに、すでに執筆を開始しています。

■ブログタレント本の長所と短所

Q,ここで、メルマガの読者の皆さんに考えてもらいたいのは、
 ブログタレント本の長所です。
 通常の本作りでは考えられないメリットがたくさんあるのです。

A1,話題性がある。
今まで、ブログを書いている方が著者として、
ブログの内容をまとめて本を出すことはよくありました。
ところが、有名ブロガーを10人集めて
1冊の本を作るという試みはありませんでした。

ブログタレント本は、出版業界の中でも話題になります。
また、ブログを書いている日本全国のブロガーが注目します。

A2,短期間で執筆できる。
 著者が10人なので、ひとりあたりの文章量は1/10に減ります。
 2~3日で執筆するブロガーもいるかもしれません。

A3,本作りに必要なターゲットが明確に絞られています。
◆著者は、ブログタレント。
◆読者対象は、ブログタレントの読者で若い女性が中心。
◆テーマは、恋愛。

A4,ターゲットが絞られている本は、確実に売れます。
ブログタレント本のビジネスモデルは、
「魔法のiらんど」を参考にしています。すなわち、

1,すでに大きな宣伝母体があること。
2,その母体の参加者が毎年入れ替わっていることです。

A5,ブログタレント本は3回販促ができます。
本作りがスタートした時点で、1回。
本が出版された時点で、もう1回。
本が重版された時点で、さらに1回。

毎回、ブログタレントの読者の方が盛り上げてくれます。
従来の本作りではありえないことです。

A6,出版されたとき、アマゾンでトップに入りやすい。
ブログタレントのバックには、数十万人の読者がいます。
その読者がネットでいっせいに本を購入した場合、
アマゾンで1位になる可能性があります。

全国の書店の店長は、アマゾンで売れている本を
仕入れる傾向にあるので、リアル書店でも
爆発的に売れる可能性があります。

A7,さまざまな販促活動が考えられる。
ブログタレントのバックにいるのは、読者だけでありません。
たくさんのブロガーとも知り合いなのです。

たとえば、それらのブロガーを数百人集めて、
出版記念パーティーを開くこともできます。

パーティーに参加するブロガーにとっても
これから出版のチャンスが開けるわけで、
販促にもよい協力体勢が築けると思います。

その他、ブログタレント本は、
各出版社ごとにオーダーメードもできます。
また、読者参加型にもなります。
まだまだ、無限のポテンシャルを秘めているのですが、
紙面の関係上ここまでにします。

すでに、大手出版社4社から出版したいと
オファーをいただいていますが、まだ決定ではありません。
というのは、夢のようなブログタレント本にも短所があるのです。

Q,では、ブログタレント本の短所とは何でしょうか?

A1,リライトが必要である。
ブログタレントは、元々作家でもライターでもないので、
文章が主観的だったり、感性で書かれたものもあります。
また、複数人で執筆する場合、表記統一もバラバラなので、
どうしても文章を書き直すライターが必要なのです。

そのライターに対しては数十万円のリライト料が必要です。
印税とは別途に、その作業料を版元から出して頂けるかというと
これはかなり難しいのが現状です。

A2,出版社の役員がブログを知らない。
信じられないことですが、これは大きな問題です。

企画採用の決定権があるのは、編集長ではなく、
意外と営業部の役員だったりします。

その役員が団塊の世代の場合、ブログを一切知らないことがあります。
さらに、「ブログタレント」なんて未知の世界です。
情報不足のために企画が不採用になることが意外に多いのです。

その他、ブログタレントという新奇性に
対して拒否反応を示す編集者もいます。

100万部以上売れたあの「電車男」でさえ、
初版はたった6000部だったそうです。

今回、吉田がこのメルマガで言いたいのは、
時代は変わっていること。
そして、本の内容も時代とともに
めまぐるしく変化しているということです。

新しい時代には、新しい本が必要です。
ブログタレント本が、そのきっかけになればいいなと思っています。

出版愛 吉田浩