「緊急出版」なら、必ずベストセラーが出せる

2016年10月03日

こんにちは、出版業界のジャイアン、吉田浩です。

■売れる本の絶対法則は「タイムリーである」こと

今日のお話は、「100%売れる本を作る方法がある!」ということです。

「そんな、夢みたいな話があるの?」
はい、あります。

まずは、皆さんに質問です。
Q,「絶対にケンカに負けない方法」を知っていますか?

A,「ケンカをしなければいい」
  不正解です。それでは、勝負自体が成立しません。

正解は、そう、「自分より弱いやつとケンカをすればいい」です。

吉田は、この方法で、小学生のとき、メンコで無敗を誇っていました。
今でも、新潟の実家に帰ると、押し入れに膨大な量の大型メンコが眠っています。

話が脱線しましたが、これは、本作りにも平行移動できます。

通常、本は、10冊作ってそのうち2冊しか重版されません。
ところが、10冊中10冊、重版される画期的な方法があるのです。

「バカな? そんなにうまい方法があるなら、どの出版社もやるでしょう」
ところが、やろうと思ってもできないのです。

Q,さて、必ず、売れる本を作る方法とは何でしょうか?

A,読者が「今すぐ読みたい」と思う本を「今すぐ作る」ことです。

テロでも、紛争でも、政治家のスキャンダルでも、
芸能人の結婚でも、もちろん離婚でも、有名人の訃報でも、
読者が「今すぐ読みたい」と思っている本は、必ず売れます。

Q,これだけ単純でだれもがわかっているのに、どの出版社もやろうとしません。
 それは、なぜでしょうか?

A,ほとんどの出版社が腰が重いのです。
 フットワークの軽い出版社はほとんどありません。

もうひとつ理由があります。
「早く本を作ると、質が悪くなりますからね」
という答えが編集者から返ってきました。

吉田は、「これはチャンスだ!」と思いました。
それから、天才工場では、タイムリーな本を出したいときには、
2週間で緊急出版できる体制を整えました。

確かに、スピードとクオリティは反比例します。
早く本を作れば作るほど、作品の品質は粗くなっていきます。
ところが、それを反比例させる工夫があれば、
良質な本を短期間で生み出すことができます。

■「本はひとりで書く」という固定観念を捨てる

Q,さて、スピードとクオリティーを正比例させる方法とは何でしょう?

A,複数人で一気に本を制作することです。

ひとりより2人、2人より4人で本作りを進めれば、
2倍も4倍もスピードアップします。

ところが、複数人で1冊の本を執筆する場合、
いちいち打ち合せをして、コンセンサスを得るという作業が頻繁に発生します。
打ち合せのための打ち合せが続き、時間がなくなってしまうのです。
これでは本末転倒です。

この問題を解決したのが、またもやネットです。
2002年から、天才工場の本作りは画期的に変わりました。
それは、「メーリングリスト上で本を作成する手法」を導入したからです。
この方法で、天才工場はたくさんのベストセラーを量産することになりました。

メーリングリストを使って、どのように本を作るかを説明します。

1,まず、1冊の本ごとに投稿用の専用メールアドレスを作ります。
2,その本作りに参加しているメンバーのアドレスをリストに登録します。
3,あとは、1の専用メールアドレスに投稿すれば、
 その意見は制作メンバー全員のもとに送られるというわけです。

メーリングリストを活用すると、
1,全員で情報を共有し、
2,進行状況を確認しながら、
3,一気に書籍を制作することが可能です。

最短1週間で、いとも簡単にクオリティーの高い本が作れてしまいます。

メーリングリストを活用した本作りには、たくさんのメリットがあります。

1,だれが、いつまでに、何をやるのか、仕事の割り振りが簡単にできる。
2,活発な意見交換がなされ、個々のアイデアや意見が反映される。
3,思いもよらない情報が集まってくる。
4,地方在住のスタッフも参加できる。
5,サボる人がひとりもいなくなる。

特筆すべきは、5です。
メンバー全員の作業過程と進捗状況が逐一わかるため、
怠けている人には、かなりプレッシャーがかかるのです。
また、ひとりがサボっていると全体の進行がストップするため、
みんなが必死でシメキリを守るのです。

不思議なことに、どんな本でも約400回のメール交換で1冊の本ができます。
実用書でもビジネス書でも、ジャンルに関わりません。
これは、通常、著者と編集者が半年間かけて、
電話やファックスや面談などで行なうやりとりの数に匹敵するのでしょう。
意見交換と指示伝達の時間を急速に凝縮した数が「400」なのです。

「本作りは、ひとりでやらなければいけない」と考えていたあなた、
「本作りは、みんなと一緒」でもいいのです。

そして、そのほうが100倍も売れる本ができるのです。
これからは発想を変えて、売れる本を作っていきましょう!