書店から消えない本づくりを目指す

2016年06月13日

こんにちは、出版業界のジャイアン、吉田浩です。

■本の詳細がわかると本は1.4倍売れる

今日のブログは、

「あなたの書いた本の売り上げが、1.4倍になる!」

というお話です。

吉田は、「企画のたまご屋さん」の会長理事なのですが、
私の周りには、とても「熱い」編集者がたくさんいます。

以前、その編集者の方々を集めて、毎月、1回、
「日本の出版を変えるやんちゃな編集者の会」
(愛称:やんちゃの会)
という例会を開いていました。

この会の名前とコンセプトは、
ポプラクリエイティブ代表、
野村浩介さんよりいただきました。

参加者は、出版社の編集者限定の、
とてもとてもディープで、クロウズドな会です。
たまご屋さんのスタッフ以外、
フリーランスの方はひとりもいません。

以前に池袋の貸し会議場MAXにて、やんちゃの会を
開催したときの講師は、アマゾンの
『なか見! 検索』プログラム担当の社員2名でした。

このとき、約40名の編集者が参加してくれました。
ありがとうございます!

さて、『なか見! 検索』プログラムの内容なのですが、
「本の売り上げ」という観点から、
要点だけを列挙すると、こうなります。

1,アマゾンで本を検索している人のうち、
 100人中35人がもっと詳しい内容を知りたいと思っている。

2,詳細ページを見た人のうち、
 100人中5人くらいが実際に本を購入している。

3,その結果、本の売り上げが1.4倍になる。

これは、調査期間を50ヵ月(約4年間)とし、
出版社500社、和書38000点の
本の売り上げ結果を調べたデータです。

つまり、あなたの書いた本の詳細がわかるかわからないかで、
本の売り上げが1.4倍も違うのです。

さらに、売れる本のジャンルがあることもわかりました。

4,実用書の売り上げは、1.6倍アップする。
 ビジネス書の売り上げは、1.7倍になる。

目からうろこの新事実ですね。

ある程度、情報が得られることによって、
人はその本に対して興味を持ち、
購買意欲をかきたてられるのです。

■長く売れ続けることによってチャンスが生まれる

さて、今回のメルマガで吉田が一番訴えたいことです。

「細く、長く、本を売ることによって、
あなたの書いた本がブレイクする
チャンスを少しでもひろげよう」

その結果、ミリオンセラーになった本もあります。

ネットでも、リアルでも、長く本が売れ続けることが大切なのです。

リアル書店で、実際に起こった実例をあげて説明します。

●『ダーリンは外国人』(メディアファクトリー)
発売当初、まったく売れなかったそうです。
ところが、高田の馬場の方林堂書店だけは、
なぜか、毎月、100冊も200冊も売れていました。

「これはおかしい?」と気が付いた営業が、
「高田の馬場で100冊売れるならば、
全国のどの書店でも100冊売れるだろう」
と販促をかけた結果、本当に売れて、
ミリオンセラーになりました。

●『世界の中心で、愛を叫ぶ』(小学館)もそうです。
書店には辛うじて残っていましたが、2年間も鳴かず飛ばず。
電通が、映画化、ドラマ化を仕掛けることになって、
大ブレイクしました。

●『国家の品格』(新潮社)も、
最初の半年間は、動きがありませんでした。
テレビや新聞で取り上げられてから、
ロケットエンジンに火がつきました。

『なか見! 検索』プログラムの登録は簡単です。
担当編集者に、登録してくださいとお願いするだけでOKです。
担当編集者は、アマゾンにその本を1冊送るだけで完了です。
(アマゾンと出版社の契約が別途ありますが、
著者には関係のないことです)

本づくりを生業とする天才工場の願いは、
「1人でも多くの読者に、1冊でも多くの本を届ける」ことです。

今回は、『なか見! 検索』プログラムに登録して、
1冊でも多くの本を読者の手元に届けましょう、
というお話でした。

出版愛 吉田浩
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