あなたはカリスマ? 大家? 職人? ~人生のポジショニング

 今まで、本作りのシンプルルール、戦略的な出版のしかた、USPの見つけ方、あ

なたの属性、愛されるプロフィールの作り方を説明してきました。

 ここでもうひとつ押さえておきたいのが、あなたの「ポジショニング」です。

 これは、あなたの「置き場所」であり、「位置」であり、「座標軸」です。

 あなたが「他人からどう見られたいか」「自分でどういう人生を歩みたいか」という

ことです。人生のポジショニングは3つにわかれます。

【カリスマ】教祖。

【大家】専門家。スペシャリスト。

【職人】アーティスト。クリエイター。

 

(図表)

 

【カリスマ】教祖。革命家。

 職業 映画監督。野球監督。経営者。

 説明 圧倒的な存在感と影響力がある。本人は何もしなくても周りの人たちがすべ

てやってくれる。

 特徴 あがめられる。

【大家】専門家。スペシャリスト。

 職業 評論家。研究家。解説者。

 説明 毎日、勉強している。最新のノウハウや知識を得ている。

 特徴 尊敬される。

【職人】アーティスト。クリエイター。

 職業 ピアニスト。陶芸家。小説家。スポーツ選手。

 説明 こだわりの人。ひとつの作業や修練に没頭する。

 特徴 評価される。

 

「ポジショニング」は「属性」のように大幅に偏るのではなく、だれもが少しずつ3

つの要素を持っています。それぞれの割合をパーセンテージで表してください。

 たとえば、「今の私は、カリスマ度10%、大家度30%、職人度60%くらいかな?」

 と全部で100%になるように記入してください。自分の主観でかまいません。

 これが、現在のあなたのポジショニングです。

 

 次に記入するのは、2年後のポジショニングです。

 なぜ、2年後かというと、1冊の本を書いて出版するまでの期間が1年くらいかか

ること。本を書いたあとに効果測定する期間が1年くらい必要だからです。

 2年後、あなたはカリスマ度、大家度、職人度、どれをアップさせたいですか?

 一番、比率がアップしたものに、赤マジックペンで二重丸を描いてください。

 

 なぜ、自分のポジショニングを探す必要があるかというと、

 それによってあなたが書く本のタイトルが決まるからです。

<< タイトルと作家のポジショニング >> (図表)

■カリスマブランディングのタイトル

『千円札は拾うな!』『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』『エスキモーに氷を売る』

『100円のコーラを1000円で売る方法』『カバンはハンカチの上に置きなさい』『やる気のスイッチ』

『営業マンはお願いするな!』『心のブレーキの外し方』『引き寄せの法則』『はじめるのに遅すぎることはない』

■大家ブランディングのタイトル

『あなたの会社が90日で儲かる!』『本当に頭がよくなる1分間勉強法』

『バンド1本でやせる! 巻くだけダイエット』『40歳からのモテる技術』

『誰とでも15分以上会話がとぎれない! 話し方66のルール』『新・片付け術 断捨離』

『スローセックス』『30分で英語が話せる』『脳が冴える15の習慣』『節約生活のススメ』

■職人ブランディングのタイトル

『ねこ背は治る!』『歯を削るな! 歯と歯をつなぐな!』

『マンキュリー経済学』『スポーツマッサージ&テーピング』

『はじめから1人で学べる 大人のためのピアノレッスン』

『はじめての陶芸入門』『野球の教科書』『サウスポー論』

 カリスマ本は、別名、「自己啓発書」と呼ばれます。

「自己啓発書」で書くべき内容は、思想的なことです。

「人生」「哲学」「価値観」「教育」「ものの見方、考え方」を伝える本です。

 

 大家本とは、「ビジネス書」のことです。

「ビジネス書」で書くべき内容は、ノウハウです。

「手段」「手法」「やり方」「実務」「学問」「情報」を教える本です。

 

 職人本は、「専門書」と呼ばれます。

「専門書」で書くべき内容は、たったひとつのスキルです。

 たったひとつの「技術」や「経験」や「解説」を深く追求していきます。

 

「カリスマ」を目指している人が「大家」の本を書いてはいけません。

「大家」を目指している人が「職人」の本を書いてはいけません。

 本を出しても成功しない人は、ポジショニングが間違っているからです。


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