古本屋に行くとベストセラーの周期がわかる ~売れる本の未来予測
- 私はよく古本屋に行きます。
会社が池袋なので、昔はよく自転車で早稲田の古本屋に通っていました。
なぜ私が、古本屋を薦めるのかというと、2つの大きな理由があります。
- 1. ベストセラーの流行が、一定の周期で来るからです。
- 2. 古本屋はかつて売れた本の宝庫で、リサーチに使えるからです。
まず、ベストセラーの周期ですが、これは本によって7年周期、10年周期、20年
周期にわかれます。たとえば、2000年に発売された本で『光に向かって100の
花束』(高森顕徹 1万年堂出版)という本があります。この本は66万部売れていま
す。それから7年後に発売された『キッパリ!』(上大岡トメ 幻冬舎)は130万部
売れました。
この2つの本は非常によく似ています。
どちらも人間関係や仕事の悩みを解消し、元気が湧くエピソードを集めています。
1話3分から5分で読めるショートストーリーになっている点も共通しています。
また数年後、同じようなテーマの本が大ベストセラーになる可能性が高いのです。
古本屋と新刊書店を比べた場合、古本屋のほうが本のリサーチに適しています。
昔、こんな本があったのかと思える斬新な切り口の本が売られていたりします。
その発想で考えた本は、新しい本屋さんには売っていないのです。
かつて売れたベストセラーの宝庫と、これから世に出て消えていく書籍たち、あな
たはどちらに価値を感じますか?
時代は巡ります。古本屋に行くと売れ筋の周期がわかります。
次にやって来る売れる本のブームまで予測できるのです。