ビジネスコーチ、カウンセラー、弁護士は本が出せる ~人と関わる職業の人は出版に向いている

本はだれでも書けますが、本を書くときに有利な人と不利な人がいます。

 

結論から言うと、「人と関わる職業の人」は有利に本が出せます。

 

私は過去に実験をしたことがあります。
東京でビジネスコーチだけを50人集めて出版セミナーを開催しました。
また、大阪でカウンセラーだけを50人集めて出版セミナーをやりました。
 
どちらも3時間のセミナーです。
その結果どうなったかというと、普通の出版セミナーを受講した方が1年以内に出
版が決まる確率が約10%だったのに比べ、コーチ、カウンセラーは倍の約22%の方
が本を出したのです。

 

なぜ、コーチやカウンセラーが一般の方の2倍、本を出せたのでしょうか?
答えは、彼らは「人の悩みを解決する職業」だったからです。

 

本は人と人との関係性で体系化された読み物です。
コーチ、カウンセラー、セラピスト、コンサルタントをやっている方は、日々の実
務の中で常に問題解決の糸口を探しています。

 

そのため、本という伝達型の手段を体系化するとき、大きな力を発揮するのです。

また、人間関係は読者の興味を引きやすく、いくらでもテーマが見つかるのです。

 

つまり、本を書くときに必要な「引き出し」がたくさんできるのです。
 
コーチやカウンセラーにとって、人間関係に関わるテーマはたくさんあります。
「トラブルの対処法」から「相手をうんと言わせる技術」「人間関係を修復する方
法」「うつにならない習慣」「くよくよしない生活習慣」「恋愛必勝法」「目標達
成のしかた」など、いくらでもアイデアは尽きません。

 

弁護士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、弁理士、会計士などの士業家の方
も本を出すときには有利です。この職業の方は、日々、人と関わっているからです。
さらに、彼らは毎日、文章を書くことが仕事なので、自分の体験談や事例をまとめ
ることにも慣れています。
 
たとえば、弁護士が書く本のテーマはたくさんあります。
「浮気や離婚訴訟」「警察の裏側、ヤクザの実態」「詐欺や泥棒の手口」
「交通事故で有利になる方法」から「傷害事件」まで。「得する相続問題と遺産問
題」「隣人トラブル」から「国政の腐敗を暴く」ことまで、すべて本のテーマとな
ります。

 

離婚訴訟を専門にやっている弁護士ならば、
「夫の浮気を見抜く方法」「慰謝料を高く取る方法」「上手に別れる方法」
など、さらに細かい切り口がいくらでも出てくるのです。

 

 

弁護士の数は全国で3万人、司法書士が2万人、行政書士は4万人いるそうです。
そして、その数は、年々増え続けています。
これから、ますます過当競争の時代に入っていくわけです。

 

コーチ、カウンセラー、セラピスト、コンサルタントは、日本中に200万人くら
い存在するのではないでしょうか?

 

私に言わせれば、人と関わる方で本を出していないほうが不思議です。
専門分野に特化しているとはいえ、サービスや実力にはそれほど大差はないはずで

す。

 

自分を差別化する武器を持っていない人は、裸でライオンに立ち向かうことと同じ
です。

 

厳しい現実世界でも、生き残っていくためにはかなり不利な状況ですよ。


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