出版のスイッチを入れよう

この本は、「初めて本を書く人」に最初に読んでもらいたい本です。

 

「本を書きたいけど、どう書いたらいいかわからない」

 

という人に、「こうやって書いたらいいよ」と丁寧にアドバイスしている本です。
私が30年間かけて学んできた、本作りの基本から応用まですべてがわかります。

 

また、すでに作家デビューしている人が読んでも、
「なるほど、出版って、そういうことだったのか!」
と、多少なりとも気づきが得られると思います。中には、
「やばい、今まで間違った方法で本を書いていた!」と嘆く人もいるでしょう。

 

この本では、主に「ビジネス書」の書き方を取り上げていますが、「小説」や「童

話」、「自伝」「ノンフィクション」を書きたい方が

読んでも十分参考になると思います。

 

本を書く準備やネタの集め方、テーマ選びや文章の書き方、読者ターゲット

の選定や作品の売り込みの方法まで、ほとんどの内容が共通しているからです。

 

「本は書きたい。でも、出版なんて、できっこない」と言う人はとても多いです

ね。
しかし、これは初めての経験に尻込みしているだけです。
「テレビは観るもの」と同じように「本は読むもの」と思っています。
まさか、自分が本を書くなんて、選択肢にないのです。

 

確かに、出版は大変です。
企画書を書いたり、出版社に売り込みしたり、原稿を書いたり……。
しかし、自分自身の中にある価値に気づき、本を出したいという情熱があれば、

だれでも出版できます。

 

「できない」と思う人は、自分自身で壁を作っています。
逆に、「できる」と思う人の前には壁はありません。
 
たとえば、弁護士の子どもは、周囲の期待に応えて弁護士になってしまいます。
医者の子どもは、やはり将来、父親の跡を継ぐことが多いですよね。
なぜ、いとも簡単に難しい国家試験をクリアしてしまうのでしょうか?
これは親を見ていて、自分も弁護士や医者になれると信じているからです。

 

「出版なんて、できないよ」と思っている人のスイッチは、ずっとOFFになっ

たままです。真っ暗闇の状態で何も見えません。

では、どうすればよいのでしょう?

 

簡単です。「出版のスイッチ」をONすればいいのです。

 

「電気のスイッチ」と同じです。

「パチッ」とスイッチを切り替えるだけで、電流が流れて、灯りが点きます。
今まで暗闇だったのが、パッと明るくなります。

 

そして、あなたの眼には、今まで見えなかったものが見えてきます。

 

あなたは人に伝えられるものを持っています。
あなたが伝えるものに感動する読者がいます。
あなたは人を幸せにする力を持っていることに気づきます。
あなたの存在や考え方が世の中をよい方向に変えていきます。

 

私は大学時代、ゼミで古今東西の幸福論を学びましたが、どんな偉人の本を読ん

でも、人が幸せになるために必須な共通要素がひとつありました。

 

それは、「信じること」です。
信じるから行動できるし、行動するから望む未来が手に入るのです。
出版も同じです。まずは、あなたの心の奥底に眠っている可能性を信じてください。

 

そして、この本を読んでいるあなたにイメージしてもらいたいのです。


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