著者デビューできる人とできない人の違いは何か?

2018年02月22日

こんにちは、出版業界のジャイアン、吉田浩です。

■パッションが高い人は、必ず、出版できる

Q,私の周りには、本を出した人が何人かいます。
 一方、専門学校の文章コースに通っていても本を出せない人もいます。
 本を出せる人と出せない人の違いは何でしょうか?

A,それは、パッション(情熱)です。
 どうしても本を出したいと強く願っている人は、
 いつか必ず、出版します。

「こんな本を出したい」という明確なビジョンがあり、
それを何年も語っていると、
その熱い思いを受け止めてくれる編集者が必ず現れるから不思議です。

さて、パッションについて、もう少し詳しく説明しましょう。
その根底にあるのは、あなたが本を作りたいという「動機」です。

本を作るときには、この動機をきちんと押さえていることが重要になってきます。

吉田は、いろいろな出版セミナーにて、
本作りの入門コースを教えていますが、
まず、最初に受講生から聞き出すのは、
「なぜ、本を書きたいのか?」という動機です。

この動機があやふやだったり、
きちんと答えられない人は、
1冊の本は書けないのです。

■出版は登山と同じ

出版という一つの山の頂点を極めるために、
著者であるあなたは、次の3つの質問をクリアしなければなりません。

1,Why(動機)
なぜ、あなたは本を書きたいのですか?

2,What(目的)
どんな本を書きたいのですか?

3,How(方法)
そのためには、何をしなければならないのですか?

この3つの質問によくよく答えられないと、
本作りは、一歩も前に進みません。

本を書くためには、
『Why(動機) What(目的) How(方法)』の
三角図が必要です。

これが、あなたが本を書くための地図になるのです。

地図を持っていない登山家は、
道に迷って遭難してしまいます。

また、アバウトな地図だと、
大変な回り道をしてしまいます。

確実に出版するためには、まずは、
自分自身の地図作りが必要なのです。

この地図は、
今、自分がどこにいて、
将来、どこにいきたいか、
という「目標設定」に他なりません。

「現在」と「未来」の2地点を明確にしないと、
絶対に目的地には到達できません。

このように、著者デビューを目指す人は、
本作りという一つの行為を通して、
人生そのものの地図作りをしているのです。

私は、常々、
「出版に関わる人々は、他の世界で生きている人より
目的意識をしっかり持っている!」
と確信しています。

それは、著者はだれでも、執筆という無から有を作り出す創造的な
作業を行いながら、「いつか、こうなりたい」という
自分自身の人生まで設計しているからです。

本のすばらしさは、読むだけでは9割しか味わえません。
自分自身の手で書いて、初めて100%、
いいえ、200%楽しむことができるのです。

出版愛 吉田浩